オペラ(ライブビューイング)/NYメトロポリタン歌劇場『トスカ』東劇

映画:川村元気監督『8番出口』TOHOシネマズららぽーと船橋

バレエ(ライブビューイング)/パリ・オペラ座『眠れる森の美女』TOHOシネマズ流山おおたかの森
《古典の美と技術の融合!華やかなバレエライブビューイング》
8月26日、TOHOシネマズ流山おおたかの森でライブビューイングにより、パリ・オペラ座バレエ団の『眠れる森の美女』(4月10日収録)を鑑賞した。
ヌレエフ版は第3幕のディヴェルティスマンを最小限にし、2時間46分という長さながら冗長さを感じさせない構成で、観る者を飽きさせなかった。豪華絢爛な舞台美術と衣装は古典の美を体現し、バレエ団の水準の高さを実感させた。主役デジレ王子を演じたギヨーム・ディオップは、ジュテやアントルシャなど高い技術とともに、青年の憂いや喜びを豊かに表現し圧巻であった。一方、オーロラ姫のブルーエン・バティストーニは難度の高いローズ・アダージョに苦労する場面もあったが、愛らしさと気品を兼ね備え観客を魅了した。第2幕ではリラの精に導かれる王子のソロが印象的で、音楽も独自のアレンジのように感じられた。
物語はおとぎ話でありながら、人間と超越的存在の対比が興味深く、ダンサーたちの表現に深い感銘を受けた。映像は実演に劣らず臨場感に富み、観客の拍手を誘うほどであった。

オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』メトロポリタン歌劇場、2015年
今シーズンのMETライブビューイングは、今作が最後となります。
今シーズンのラインナップは、やはりMETというか、新しい作品を手掛けたり新演出を行うなど、チャレンジングな姿勢が目立ちました。
しかし、その分興味をそそられはしても出かけていくところまではいかず、今作が今シーズン初めての鑑賞となりました。
東劇の客席も6〜8割くらい埋まっていて、やはり馴染みのある演目と言いますか、安心してみることのできる演目なのでしょう。
プロダクションはデイヴィッド・マクヴィカーによる新演出ではありましたが。

■プログラム
続いて『道化師』ですが、これは初見でした。独唱部分は非常に良いです。しかし全体としての作品の完成度ということでは、『カヴァレリア』には及ばないと思いました。
歌舞伎『第二十三回歌舞伎観賞教室』京都四條南座

国立劇場ではずいぶん以前に参加したことのある「歌舞伎鑑賞教室」ですが、京都でも行われているんですね。
京都南座というと芸妓さん、舞妓さんがずらりと桟敷席に並ぶ、華やかな「顔見世」のイメージがあるのですが、それ以外にも年間2〜3回程度の歌舞伎公演が行われているようです。
この鑑賞教室はチケットも大変お安く(3,000円)、この機会だからこそ南座を訪れたいという人も多かったのではないでしょうか。
■南座の印象
まず、劇場の印象ですが、総座席数1,078席ということですから、東銀座の歌舞伎座の1,808席と比べ半分くらいのこじんまりとした劇場です。しかし、設えとしては格子状の天井が見事で、館内にはお食事処、休憩コーナーや売店などひととおりそろっており、それぞれが歌舞伎座とは違う雰囲気を持っています。内部は、なんというのか少し迷路めいたところがあります。階段の装飾などは銀座の教文館に似たところがあるなと思いました。座席やじゅうたんなどはさすがに老朽化が目につきました。これは新装なった歌舞伎座と比べてはいけないかも知れませんけれども。
■歌舞伎鑑賞教室について
さて、幕が開き歌舞伎鑑賞教室が始まります。
会場は京都らしく?着物を着た女性も多く、一方では中高生などの姿も見られ、ほぼ満席だったのではないかと思います。
九雀さんの説明の後は、休憩をはさんで、舞踊狂言の『色彩間苅豆(かさね)』が上演されました。「間」という字にを「ちょっと」とふりがなを振るのが面白いですね。それとも「ちょっと」に「間」という漢字をあてたのか、それはわかりませんが・・・。
夏はもう少し先ですが、この演目は背筋の寒くなるような怪談話です。悪事が発覚し逃亡中の与右衛門は中村松江、そして恋人の腰元かさねは上方歌舞伎の上村吉弥が務めました。吉弥さんはこの歌舞伎鑑賞教室の第1回から連続で出演しており、ご自身もホームページ上で「南座の歌舞伎鑑賞教室は私のすべて。この公演がなかったら、今の自分はなかったと思います。私にとっても勉強の場です」と語っておられました。私にとっても「美吉屋(みよしや)!」(「よっしゃ」と聴こえる)という掛け声も初めて聴くもので、清元の印象的な舞踊狂言でした。
全部で二時間程度(11:00〜12:45)の短い内容でしたが、初めて訪れた南座の独特の雰囲気をたっぷりと味わうことができました。
映画『鏡』監督:アンドレイ・タルコフスキー、1975年
タルコフスキー自身の生い立ちをとりわけ母とのかかわりを中心に描いた作品。

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理解を超えた映画でした・・・これはあまりにも難解ですし、お勧めできるものではありません。
『惑星ソラリス』(1972)の哲学性について心酔した自分もこの作品は分かりません。しかしまぎれもなくタルコフスキー作品なのです。戦争、独裁、文学、幼児しか持ちえない感覚、そういったものがないまぜになり過去と現在とを行き来しながら描いています。
